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残念なブログ

punchdrunkerのブログです

プログラマのためのジャズガイド #1

いったいどれくらいの割合でプログラマは音楽を聞きながら仕事をして、そのうち、どのくらいの人がジャズを聞いているのか知る由もありませんが、ちょっとした気分転換で、今日聞いた音楽をしたためていこうと思いました。

第1回はもう何年も聞いてますけど、ホセ・ジェームスのBlackmagic

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ロバート・グラスパー以降の00年代後半からポツポツと流行りだした"今ジャズ"潮流の中でも代表格であるホセ ・ジェームス。 Jazz the new chapter でも毎回取り上げられてますが、何と言っても超スゴ腕ドラマーのリチャード・スペイブンを起用したのが今作 Blackmagic。

中でも一番好きな曲はSave your love for me(あなたの愛は私のためにとっておいて)。この曲自体は昔から有名なスタンダード曲(落語でいう古典)ですが、歌い出しの2小節目の終わりに食い込む1/4拍ズレたスネアを聞いてぶっ飛んだ、と言えば大袈裟ですが、それで夢中になった人は多いのではないかと思います。強拍をちょっとずらすことで他のパートのリズムを相対的に遅らせる/速めるという手法が多用されているのが魅力。

今ジャズは第2次ドラムンベース(1次は2000年前後にはやったスクエア・プッシャーとかエイフェックス・ツインとか)など評されますが、その良さはドラムンベースの疾走感(1/4拍とか、細かいリズムの多様)+ポリリズム(4拍子と3拍子や、4拍子と5拍子が同時に共存する状態のこと)で、キーパンチするタイミングの幅を広げてくれる事だと思います。単純な4拍子の曲だとリズムの粒度は1小節にせいぜい4〜16のグリッド(1拍を4つに分割して4つ刻む)ですが、ポリリズムの導入により1小節に12〜20くらいのグリッド(1拍を4つに分割して5つ刻む)が生じるので、いつキーパンチしてもそれなりに曲のリズムと合う、という効果が得られます。