返事がもらえるスカウトメールの書き方

ありがたいことに最近急にスカウトメールを貰うことが増えた。

現職では入社から6年ちょっと経ち、久しぶりに自分のキャリアパスを見直そうと思い、色んな会社の話を聞いたり聞かなかったりしている。しかし中には結構残念なスカウトメッセージも多いので、自分が良いと感じるものと残念だと感じるものを整理しておこうと思う。

ちなみに自分は過去に3年ほど開発チームのマネージャを務め、週に数回採用面接したりした時期もあった。現在は思うところがあって、肩書のない普通のプログラマであり、極力採用に関わらない立場にいるが、状況次第ではまたエンジニアの採用に関わることもあるかもしれないので、そのためメモ。

無視するパターン

最後まで読まなくていいです。適当なところでスクロールしちゃってください。

〇〇様

初めまして、〇〇の代表をしております、〇〇と申します。

突然のご連絡、大変失礼致します。

弊社は(中略)。

 

この度、ある企業様の経営陣からのポジションのご依頼により〇〇様へお声掛けをさせて頂きました。

 

〇〇社にてエンジニアとしてご活躍中の〇〇様に、非常にお伝えしたい企業がございます。〇〇様の今後のキャリア形成の一つの情報としてお考え頂けますと幸いでございます。

 

生の情報は大きな武器となると考えております。 現時点で具体的な企業名は規約上申し上げられないのですが、 あるカテゴリーにおいて、日本最大級のプラットフォームを運営・開発しており、××に次ぐ新たなポップカルチャーを創造するべく経営しておられる現在、急成長中の企業様でございます。

 

××を例にしてお話させて頂きますと、 この企業の事業の最も強みとなる部分としましては、 プラットフォームとクリエイターの両者をこの企業様が握っていることでございます。 尚且つ、この領域において日本国内で本格的に注力している企業様は他に無いため、 ライバル企業が存在しないことによる、インバウンドの依頼が多いことも強みの一つになります。

 

スマートフォンが普及したことで相対的に伸びてきた分野の一つであり、 今後も更なる成長が見込めている企業様でございます。 かつては月商数億規模のタイトルのゲームを開発・運用していた方や、某大手情報メディアでエンジニアを行っていた方、 開発以外の領域においてもテレビ局のプロデューサーを行っていた方など、様々なバックグラウンドを持ったメンバーが集いつつあり、 非常に優秀なチームが出来上がりつつあります。

 

現在、上場に向け、コアメンバーを募集している最終段階であり、とても良いタイミングでございます。 もし、ご興味がございましたら、経営陣と直接お繋ぎし、お話をしていただくことも可能でございます。 また、選択肢として、記載させて頂きました企業様以外も ご提案をさせて頂くことが可能でございます。 お話をさせて頂きながら、〇〇様のご意向を加味し、ご提案させていただきます。

 

現状でご活躍されていらっしゃいますので 直近での御転職は大変厳しいとは存じますが、先ずは御転職云々ではなく、 (すごく長い自慢話なので中略)。

下記に面談の候補日を挙げさせて頂きますので、 お忙しい中とは存じますが、ご検討頂きたく存じます。 

(候補日)

 

このメール、エンジニアなら無視しますよね?

まず長すぎです。自己紹介もこれ省きましたけど、しっかりした会社やぞ、どやっ!?みたいな前置き。

あと社名を伏せるのはかなりマイナスですね。どういう契約してるか知らないけど、隠し事する人なんか、絶対に相手にしないです。「社名を教えてやるから、まず面談しようや」みたいな下心があるのでしょうが、そんなめんどくさい人に大事な転職活動のパートナーを務めてほしくないです。

あとサービスの成長性とか、メンバーの経歴とか、匿名だとどうとでも盛れるので全然信頼できない。実名だったら自分でググるし。大事なのはいくらもらえるのか?とどういうコードを書くエンジニアが働いているか?です。

また、給与レンジくらいは教えてくれないと、そもそも範囲外のオファーであれば返信しても無駄足になってしまいます。

スタートアップあるあるで、上場云々の話もありますが、ストックオプションを狙える場合でも、契約するためには数字を詰めないといけないし、相手が信頼できる人かどうか見極めなければいけないですし、正直だるいです。

メール後半については触れることもないですね。読むだけ時間の無駄と感じてしまいます。

エンジニアが聞きたい情報

上でも一部書いたけどそんなに多くないです。

  • 社名とサービス内容
  • どんなエンジニアが働いているか?
  • いま採用している理由や技術的課題
  • 給与レンジ

社名とサービス内容

面接受けること考えるなら名前くらい教えてほしいです。

どんなエンジニアが働いているか?

自分は一緒に働く人との相性だったり、その人たちと働くことで成長できるか?を重要視するので、その会社の人たちのコードが見れると興味が湧きます。主要メンバーや、その会社のgithubのリンクがあると読みます。

一方ですごく優秀なエンジニアでも、さして目立ったOSS活動してないケースも多々あり、githubのリンクが無いからといって断る程ではないですが、あるとプラス。

いま採用している理由や技術的課題

何かしらの問題や課題があって人を採用しているはずです。この点について触れていないということは、その会社の環境が良くないせいで人がやめていって、リソース不足になっているだけじゃないのか?と疑ってしまいます。

例えばiOSだったらObjectiv-CからSwiftへの移行がうまくいかないとか、モダンな設計を考えることができる人がいなくて困っているとか、UI改善をしたいのにUIに思い入れの強いエンジニアが足りなくて困っている、みたいな事です。

具体的な課題を教えてもらえると、なるほど〜、と共感しやすいし、自分は興味がなくても周りの求職中のエンジニアとの雑談で、そういえばあの会社こういう事で困ってるらしいよ?お前興味ありそうじゃね?みたいな話題に登ることもあります。

給与レンジ

実際の給与は最終的な条件面談があるとしても、想定レンジか、今いる人たちがどのくらいもらっているかは知りたいです。最近だと、自分の給与を言うと、「(あなたの給与は高すぎて)ちょっと難しいですね。。。」みたいな事が発生することもあって、無駄なやり取りをしたくないので先に教えてほしい。

理想のスカウトメール

自分が送るとしたら、エージェントとしてではなく、中の人として送ることになると思いますが、こういうメッセージを送ると思います。

 

はじめまして、○○で☓☓というサービスを開発しております△△と申します。

(サービスのURL)

 

先日の××カンファレンスでの登壇を拝見して興味を持ち、ご連絡いたしました。

現在私たちのサービスは順調にユーザー数を伸ばしてはいるのですが、3年前から運用しているサービスだけあって、恥ずかしながら設計が古い部分があったり、最新のマテリアルデザインガイドラインへの対応が遅れているというのが正直な状況です。

 

○○さんのブログやgithubのコードなどを拝見し、○○さんであれば、もしかしたら弊社のそういった課題の解決に一役買っていただけるのではないかと思い、ご連絡させていただきました。

 

待遇面に関しては、実際の給与モデルを挙げますと、2年目新卒エンジニアで年収520万円程度ですが、ベテランエンジニアで最高年収1200万円のエンジニアもおりますし、副業は自由です。今のチームですと残業もほぼなく、メンバーの平均残業時間は月10時間程度です。

 

また福利厚生なども充実しており、駅から3km圏内であれば月○万円の補助、書籍購入補助やGoogle I/Oなどの海外カンファレンスへも毎年○名以上の参加実績があります。

 

OSSへの貢献も奨励しており、いくつかのライブラリでは1000以上のstarも頂戴しております。参考までに弊社のGithub Organizationのurlを共有させていただきます。

https://github.com/.....

 

以上、急なご連絡で恐縮なのですが、もしご興味があれば、是非一度カジュアルな場でお食事などしながらお話を聞いていただくことはできないでしょうか?

どうでしょうね。返事したくなりましたか?

自分は割と一緒に働く人を選ぶタイプで、サービス内容とかはそんなに拘りがないから↑のようなチョイスになりましたが、もっとエモく働きたい人たちは熱いメールもらった方が興味湧いたりするのかな?